月の絆~最初で最後の運命のあなた~
目を覚ましたところを想像すると、狼呀は笑いたい気持ちがとまらない。
それまでは、マリアにしたかったことを存分にしながら待とう。
狼呀は頭を下げて、柔らかな髪に口付け、温かな頬に口付け――。
固まった。
「血の匂い?」
さっきまでもしていたが、吸血鬼のマンションだったから血の匂いがするんだと思っていた。
だが、間違いなくマリア自身から匂う。
一番、吸血鬼が好む首筋が見えるよう、首もとにかかる髪の毛をどけて、狼呀は息をのんだ。