月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「そういえば、仕事は?」
外の明るさで今が昼間なのに気づいて、あたしは約束のことを思い出した。
今日は、狼呀のモデルとしての仕事を見るはずだった。
「断った」
「えっ、どうして?」
「どうしてって……なんだよ」
素っ気ない狼呀の口調と、冷たい琥珀色の瞳に心を貫かれて、あたしは言葉を失った。
「どうしてだとか、質問したいのは俺なんだけど」
そう言って、狼呀はあたしの手首と腰を掴んで引き寄せた。