月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「不能ってことか?」
「それは失礼な言い方よ。ただ、あたしが彼の花嫁じゃないだけ。だから、そんなことしてない」
言葉は途中で、消えた。
力強い腕に抱き締められていて、言葉は続けられない。
「疑って、悪かった」
「うん。謝ってくれて、ありがとう。だから、離して」
あたしの願いを、狼呀はきいてくれた。
でも、眉間に深いシワが寄っている。
「じゃあ、あのイメージは……?」
夢でも見たんじゃないのと言葉を口にしようとした瞬間、生々しいイメージが頭に浮かんだ。
真っ白なシーツと裸で絡み合う体。
優しく体を撫でる指に、体中に降る口づけの感触。
あたしの指は震えた。
それは、レンに血を飲まれているときに、頭に浮かんだイメージ。