月の絆~最初で最後の運命のあなた~


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 朝目覚めると、同じ姿勢のままだった。


 寝たはずなのに、なんだか体がだるい。


 のろのろと服を脱ぎ、新しい服にとりあえず着替えて下に行くと、昨日の夜と変わらず昴は呻きながら寝ていた。


 仕方がなく、お湯で温めたタオルを持って血の付いた顔を拭き取り、切れているところにガーゼを貼る。


 また、暗い感情が芽生えはじめた。


 そろそろ、限界がきてるのかもしれない。


 話を聞く気にもなれなくて、あたしは昴が起きる前に部屋に戻って携帯電話を手にした。


 かける相手は――。



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