月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 彼は、二コール目に出た。


「どうしたんだい、マリア」


「悪いんだけど、今から時間をつくれる?」


「ああ、かまわないよ」


「ありがとう……レン」


 あたしは、電話を切ると鞄を手に家を出た。



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