月の絆~最初で最後の運命のあなた~



「うん。まあ、詳しい話は明日っていうか、少し寝てから冬呀が話してくれるから」


 ここで目を覚ましてから、冬呀ぬ出会うまでの間にあたしの人を見る目は変わった。


 もう他人が気にならないし、苛立ちや不安も消えた。


 その理由が知りたいから、あたしは黙って食事を再開させることにした。


 こんなに、クリアに世界が見えたのは、はじめてだ。


 それを無くしたくなかった。



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