月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「マリア……まさかとは思うけど、昨日の男と一緒なのかい?」
「別に、あたしは好きで来た訳じゃないから!」
あたしは怖くなって、扉の前からお湯の入っていないバスタブの中へと移動した。
「何かされなかった?」
「……わかんない」
「分かんない? どうして?」
「だって、目が覚めたら同じベッドにいたの」
言い終わるか、言い終わらないかって時に、ものすごい音と共に狼呀がバスルームに入ってきた。
バスタブに移動していて良かった。あのまま扉の前に座っていたらと考えるだけで、ゾッとする。
よく見ると、扉の蝶番が外れている。
どんだけ馬鹿力なの?