月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 怖さも嫌悪感さも、あたしは感じなかった。


 必要とされる事が重要で、その気持ちが決断させたんだと思う。


「あなたの糧になってあげる。レンが飢え死にするようなことはしない。約束があるんだから」


「そりゃ、安心だ」


 あたしはレンの頬にキスをしてから、立ち上がって出口に向かった。




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