頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
真っ白のブラウスの上から羽織る俺のパーカー。
うわぁ……めっちゃかわいすぎる……。
全体的にダボダボで袖は手が見えないほどサイズが合わない。
「お前のせいで集中できないんだけど」
「あたし……なんかした?勉強教えてあげただけ何だけど…」
「なぁ、なんでそんなかわいいの?」
「そんなこと行ってくれるの風真だけだね」
逸らして笑う紬は、自分のかわいさに気付いてないんだから。
それがまたズルイ。
「さっ!勉強しよっか。明後日からテストなんだよ~?」
「知ってるけどさぁー…。俺、紬の幼なじみでよかったわ」
「へ?ねぇ、どうしたの?いきなり?」
幼なじみじゃなかったら、こんな近くにいれなかったじゃん。
それに………
「わざわざ言葉にしなくても伝わんじゃん?」
「そう…かもしれないね」
幼なじみの特権。