溺愛†マドンナ
「はよから聞いたわ。緋ノ戸君、小5で転校するまではよと同じ小学校に通ってたんだよね?そしてよく一緒に遊んでた」


剣君・柿出君が、微かに口を半開きにする。


「アナタが転校してからはつき合い無くなって、高校入学してから再会出来たのに、緋ノ戸君ははよを覚えていなかった………だけどさっき“はよ”って言ったわよね?」


「………」


「緋ノ戸君ハッキリしてよ!アナタはよの事覚えてないの?覚えてるの?どっちなのよ!!」


何も言わないでただ俯く緋ノ戸君に、静帆の怒りが爆発した。


傍で聞いてる私でさえビビる迫力だ。
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