溺愛†マドンナ
どうしたらいいのか悩んでいると、いきなりはよが緋ノ戸君に突進。
「イッ……」
「だったらどうして今まで忘れたフリしてたの?どうして話しかけて来てくれなかったの?なんで“他人”になろうとしてたのよ!!――――榮児っ!!」
ずっと彼を“緋ノ戸君”と呼んでいたはよが、私達の前で初めて“榮児”と呼んだ。
女の子とはいえ人間1人にぶつかられて悶えていた緋ノ戸君は、目と口を同時に丸くして自分の胸にしがみつき泣いているはよを見下ろす。
一瞬剣君と柿出君に助けを求めようとしたが、2人に冷たい目で睨まれ観念したらしかった。
「イッ……」
「だったらどうして今まで忘れたフリしてたの?どうして話しかけて来てくれなかったの?なんで“他人”になろうとしてたのよ!!――――榮児っ!!」
ずっと彼を“緋ノ戸君”と呼んでいたはよが、私達の前で初めて“榮児”と呼んだ。
女の子とはいえ人間1人にぶつかられて悶えていた緋ノ戸君は、目と口を同時に丸くして自分の胸にしがみつき泣いているはよを見下ろす。
一瞬剣君と柿出君に助けを求めようとしたが、2人に冷たい目で睨まれ観念したらしかった。