初恋*



泣きすぎて瞼の腫れた朝。
頭が痛くて学校を休んだ。


今日一日が終わらないで欲しいなんて
空に向かって本気でお祈りしたけれど、無駄で。



夜が来て布団で眠ると、
次の日、必ず朝日は登った。



そもそも。
あたしが告白したところで、奏多はあたしなんか好きじゃないんだから

告白なんかしなくて良かったんだ。



ポジティブに考えるものの、やっぱりツライ。

けれど、朝日は登った。
学校に行かなくちゃ。







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