極上の他人
誠吾兄ちゃんに言われたからではないけれど、私は一生懸命勉強をしてきた。
建築士になりたいと願った時、その願いを叶えるための大学にすすめるだけの学力を身につけていたのはそのおかげだ。
自分で自分を幸せにするための、夢を叶える力と生きていくための強さ。
それを手に入れれば私は幸せに近づけると言われた言葉の意味を、最近ようやく理解できた気がする。
建築士として生きていきたい、そして、大好きな建築士がいる会社に就職したいという願いも叶えた。
自分に自信を持ち、そして、しっかりと自分で自分を生かしてあげられるように。
まずは仕事を覚えて頑張ろうと、毎日必死で仕事に取り組んでいる。
就職したばかりの私が戦力になれる機会は少ないけれど、それでも強く生きていくために、頑張っている。