極上の他人
謝罪と後悔、そして後ろめたさを感じる言葉に、私も胸がきゅっとなる。
そして、私が真奈香ちゃんの前に膝を折り、彼女の顔を覗き込みながらそっと手を伸ばした途端。
「真奈香ちゃんに触らないで」
鋭い声が響いた。
はっと視線を上げると、お母さんが真奈香ちゃんに駆け寄り、彼女の体を自分に引き寄せ抱きしめた。
あっという間の出来事に、私は伸ばした手を下げることもなく呆然と二人の様子を見ていた。
「あなたのせいで、真奈香ちゃんは苦しんでいるのよ。あなたがいなければ、私もパパも、真奈香ちゃんも何も悩まずに暮らしていけるのに」
「ママっ。どうしてそんなことを言うの。史郁さんは何も悪くないでしょ」
「真奈香ちゃんはこの子の味方なの?私がパパと結婚できなかったのは、この子がお腹にできたからなのよ。それに、私を父さんと母さんから引き離したのはこの子なんだから」
「ママ、いい加減にしてよ。史郁さんは、ママの子供でしょ?」
真奈香ちゃんを抱きしめながら、キッと鋭い視線を私に向けるお母さん。
そう、私のお母さんのはずなのに、彼女の口から出る言葉からは、そんなこと思い違いだろうとしか感じられない。
私を憎んでいる瞳は、ほんの少しも揺れることなくまっすぐ私を見つめている。