極上の他人
もしも、という仮定を考えて落ち込むことほどもったいないものはない。
こうして輝さんと一緒にいられることに感謝して、今を楽しまなければ。
私の隣には今、愛する輝さんがいて、そして輝さんも私を愛してくれる。
そんな大きな幸せを見逃して、鬱々と悩む時間がもったいない。
輝さんと出会う前の私なら、考えもしなかったはずの思いに、自分の成長を感じる。
緊張していた心がふっと解かれたような心地よさを感じながら、助手席に体を預けた。