極上の他人


もしも、という仮定を考えて落ち込むことほどもったいないものはない。

こうして輝さんと一緒にいられることに感謝して、今を楽しまなければ。

私の隣には今、愛する輝さんがいて、そして輝さんも私を愛してくれる。

そんな大きな幸せを見逃して、鬱々と悩む時間がもったいない。

輝さんと出会う前の私なら、考えもしなかったはずの思いに、自分の成長を感じる。

緊張していた心がふっと解かれたような心地よさを感じながら、助手席に体を預けた。


< 385 / 460 >

この作品をシェア

pagetop