私はまだ、ガラスの靴を履く勇気がない。




なぜ、そんな事を思うのだろう。




扉の前に突っ立っていて、髪の毛が光を浴びてキラキラ輝いていた。




……10秒ぐらい…だろうか。





私は、目を逸らすことが出来なかった。








「しら…白雪さん」


小さな声で私を呼ぶ声。



右を見ると、司会者らしき先生が私を睨んでいた。
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