私はまだ、ガラスの靴を履く勇気がない。

――


そうだ。私は、『新入生代表』だ。





鋭い視線を感じた私は、自分を落ち着かせるように下を向き、息を吐いた。



前を向き話し始める。



ゆっくりと。


しかし確実にその人は近付いて来ていた。




「……おい」




ステージの下。
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