私はまだ、ガラスの靴を履く勇気がない。




「……おい、おまえ」




…低い声。ぞっとする。




好きで無視しているんじゃない。



…見られない。怖い。



…ドンッ

―――!?




分からない。…見てはいけない。



ただ…






下にあるたくさんの視線が、私の隣を見ていて…












――握っていたマイクが、別の手に渡った。
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