暗雲に、光。


伊東先生が、何を考えているのかも分かっている。


近藤さんを、暗殺しようとしているのも知っている。


止めようにも、新撰組に留まりたくても――――


俺には、この人を連れてきてしまったという、責任があるのだから。



「俺は、ただ・・・・・・生きて、未来を見て、光を浴びて・・・・・・

あの人達と、戦い続けたかっただけなんだ・・・・・・っ」



そう呟きながら、自分の頬に、雫が一つ零れ落ちた。


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