暗雲に、光。


『平助、死ぬな!!』


『後ろ、気を付けろよ?平助!!』


『藤堂さん、あなたはお強い』


『平助――――俺、おめぇの事信じてるからな』


『藤堂組長!!共に戦います!!』



信じてくれた、仲間の声が耳から離れてくれなかった。


俺は、ただの裏切り者でしかないのだと、そう繰り返しても――――


あいつらの、笑顔は消えてはくれなかった。

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