愛し*愛しの旦那サマ。
「……」
「何よ。図星?」
無言で俯く私に理沙子が突っ込む。
「―…安心する」
「はぁ?」
「そんな考えの人もいるんだって、安心する!」
「はぁぁ??」
「だって、臣くん、すっごくモテるでしょっ?!付き合ってる時だって、私という彼女がいても周りの女が臣くんをほっとかないオーラ放出しまくりだったし、結婚してもそんな状況変わんないし!だから、臣くんみたいな人をムリっていう意見を聞いて、私は今ちょっと安心したわっ」
ありがと~!!
と、最大の感謝を込めて理沙子にハグしようとしたけど、避けられてしまった。
まぁ、それはいいとして。
勿論、地球上の女という生き物みんなが臣くんに惚れてしまうわけはないけど、知り合った時からあまりにもモテる場面ばかりを見てきたので、そういう貴重なご意見を聞くと、私はすご~く安心するのだ。