愛し*愛しの旦那サマ。
そりゃあ、理沙子が言うように、出来るものなら結婚写真も撮って、親族や友人、職場の人に祝福されながら、盛大―…とまではいかなくてもいいけど、素敵な結婚式を挙げたい、っていう思いはある。
式を挙げるなら、絶対に神前式で、臣くんには絶対絶対、紋付袴を着せたい。
披露宴ではタキシードで―…
おっと、やばい。
タキシード姿の臣くんを想像したらヨダレが出そうだ。
そんな感じで別の世界にいってしまっていると、
「モドッテコイ」
と、理沙子のドスのきいた声で、我に返る。
「アンタ、どうせ、臣くんのタキシード姿なんか想像してデレてたんでしょ」
「あはは~わかる?さすが、理沙子、エスパーだね!」
「……」
「ゴメン」
あまりにも理沙子が凄い形相になったので、とりあえず謝罪した。
いや、わるいことなんて私、してないけどね。一応、謝罪しとく。