愛し*愛しの旦那サマ。
そんな私を毎度の事ながら、呆れるように見て、
「歳は知らないけど、確か、お前よりは若い」
と、溜め息混じりに答える臣くん。
「そのコ、お名前は?」
「藤枝」
「藤枝さんって、勿論、臣くんとこの事務所の秘書よね?」
「そーだよ」
「事務所の他の男性陣にも、臣くんに渡した物と同じ代物を渡してらした?」
「知らねーよ」
「……臣くんとこの事務所って男のヒト、何十人もいるよね?」
「それがどうしたっていうんだよ」
普通に考えて―…
私よりも若い女子が、他の男性陣にも臣くんと同じレベルのものをあげているとは到底思えない。
どう考えても、会社でただお世話になっているヒトにあげるものではない。
ということは、義理ではない。
義理ではないということで―…
「本命……」
そう呟くと、手に取ったゴディバの袋をじーっと凝視してしまう。