愛し*愛しの旦那サマ。


「おねーちゃん、今夜の夕食はー?」

「肉じゃが、鯖の味噌煮、冷奴……」

「えーっ、アタシ、鯖ニガテなんですけどー」

「じゃあ、食べなくてよろしい……」

「もーっ、ニガテってだけで食べれないとは言ってないじゃーん」

「……」


今夜も引き続き、臣くんとWサチでの夕食です。

とりあえず、今は幸江のペースでも我慢我慢。


問題はその後……

今夜は上手くかわして、愛する臣くんの元へ逃れよう。




そして、入浴時―…


「もー、昨夜、さんっざん愚痴は聞いたから、今夜こそは一人で入るのよ」

「えーヤダヤダー、今日も一緒に入って続ディカプリオの愚痴聞いてー」

「あのねー、おねーさまにはこれから臣くんと一緒にお風呂に入って、シャンプー後の頭皮マッサージをしてあげるという大事な習慣があるんだから、アンタは今日こそ一人で入りなさい」

「えーっ、臣くん、それマジでー?」

「……そんな習慣ないから、代わりに幸江ちゃんがやってもらえば?」

「まじでー?じゃあ、おねーちゃん、臣くんもああ言ってるし、よろしくー」

「……」


結果、

臣くん入浴後、Wサチ、仲良く入浴―…


しながら、幸江の頭皮マッサージもしつつ、本日も続レオ様の愚痴を聞かされる私。


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