愛し*愛しの旦那サマ。
その日の夜。
「かぁ゛ーっ……もぅ゛、ダメ……」
臣くんとまだ一言も会話をしていないという、とんでもない事態に離脱症状が出てきた私。
最初から不在の予定なんかであれば、まだ覚悟が出来ているからいいものを……
あの瞬間、睡魔に襲われなければ出来ていた当たり前のコトが出来ていない状況って、かなりツライ……
それに!
さすがに、私から連絡したり……なんて、仕事のジャマは出来ないから、SDに収めていた臣くんの動画で目の保養をして、幸代、頑張った―…(誰カ、私ヲ褒メテ……)
熱い抱擁も、
キスも、
薔薇色の夜も―…
なんて、
贅沢言わないから、
せめて、
今夜こそは臣くんの隣りでゆっくり寝たい―…!
っていうか、あれから色々と考えたけど、この二日間なかなか寝付けなかったのって、幸江の寝相が原因なのは勿論なんだけど、愛する臣くんが隣りにいなかったっていうのが、実は一番の要因だったんじゃないかって思うし……
臣くん……
私の安定剤……臣くん……臣クン……オミクン……
そんな事を思っていると、
「……」
何時もの音を玄関方向からキャッチ。