愛し*愛しの旦那サマ。

コール開始、

の前に……


「お、臣くん、臣くん」

「何?」

「もしかして……了承したの?」


臣くんに、どっちの返答をしたかの確認を……


「ああ、五時半に待ち合わせ」

「待ち合わせ、って……何で……っ!?」

「何でって、まぁ、俺もお前の父さんに会いたかったし」

「じゃあっ、私も一緒に飲みに行く!」

「一緒に行くって、クラブに行くとか言ってたけど」


ク、クラブ……!?


「そ、それは華やかなお姉さま達がお酒の相手をしてくれるという夜のクラブでしょうか……?」

「そうじゃないの?」

「(華ヤカナ、オネーサマ……!)」


貫一~っ!!

早速、どういうことか、ご説明いただきますよっ!!!


実父携帯へ、コール・スタート!


そして、数回のコール音の後、


『も、もしも……』

「ちょっとお父さんっ!?何で臣くんをクラブに誘うのっ??大体、お父さん結婚式出席の為に出てきてるんでしょっ!?何でっ!?」


電話に出た父へと、尋問開始っ!

< 267 / 498 >

この作品をシェア

pagetop