愛し*愛しの旦那サマ。

どうかっ、日付が変わってしまう前に……!


しかし、そんな私の心の奥底からの叫びに対抗するかのように、


「!?」


秘書藤枝。

その場に蹲る―…!


もぉ~…っ!

何なのよっ!


なぜ、そこで蹲る必要があるワケっ?!

早く私の愛する臣くんをお家に帰してあげてちょーだい……っ!


そして、臣くぅ~んっ!

それ、絶対に誘惑的な演技だから!さっさと振り切って帰ってきてぇ……っ!


そう願うも、臣くん。

愛する妻の待つマンションへ向かう足を止めて、


「っ」


秘書藤枝の側へと歩き出す―…!


ヤダヤダヤダ。

臣くん、そっちに行かないで。

何だろ……

何か会話してるの?

ここからじゃ、聞こえないよ……

こういう場合どうするべき?

これはやっぱり、就寝前のお散歩へと外に行かなくちゃならないパターンかしら……?

もぉ……

相手があの藤枝桃姫なだけあって、不安ばかりが大きくなる。


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