愛し*愛しの旦那サマ。
そして、この三人で夜の街に集結してしまったところで、
「なんか、状況はよくわかんないけどさぁ~、ところで幸代ちゃんの愛する臣はどうしたのさ?」
塚本が早速、私に尋ねてくる。
「……」
私の愛する臣くん……?
どうしたのって……
それは―…
金銭問題が無事に解決(?)したのも束の間。
直ぐに、さっきまでの臣くんとの切なく、ほろ苦い展開が浮上してきて、また胸が苦しくなって……
「う、うわぁ゛~ん……っ」
人目もはばからず、理沙子の胸に泣きつき、
「じ、実はね……」
と、今に至るまでの状況を涙混じりに説明を始めた私。
一通りの事情説明後……
「なるほどねぇ~数分あれば浮ついた気を発散させるのには十分……」
「バカ塚本。今の幸代にそんな事言っちゃダメでしょうが」
「冗談冗談~幸代ちゃん、あの臣がひょっこり現れた女なんて相手にするわけないって~俺が保証するし~」
「わかってるよぉっ!アンタに保証されなくても私が一番わかってるもんっ……!」
なのに、なのに……
大事な二人の記念日に私ったら……
「うう゛っ……」
と、さっきから同じ後悔のループ状態な私。