愛し*愛しの旦那サマ。


「私ねぇ、今、手相占いに凝ってるんだけどぉ~」


トトちゃんの発した言葉に、


「ぃやぁぁぁ~っ!!!」


それだけは勘弁してぇっっ!


と、伸ばした手を引っ込めて、必死に抵抗する私。


「何よっアンタっ!せっかく人が親切に手相を見てあげようって気になってんのにぃ!その態度っ!」

「じゃあ、トトちゃんは仮にネガティブな占い結果が出たら、それを全力で責任持ってフォローしてくれるっていうのっ?」


とにかく、私はそんな非科学的なモノに未来を左右されたりなんてしないんだからぁっ……!


と、今回のことで、占いがトラウマになりつつある私の心からの叫ビ。

そんな私に、最近凝ってる手相占いを拒否られて、


「もぉっ!ホント、幸代って感じわるいわぁっ!」


むくれるトトちゃん。


だって、これでもし、再びよからぬ結果が出てしまったら、ただでさえ現在、取扱注意中の繊細な私の心がどうなっちゃうかわかったもんじゃない……


何とか気持ちを整理して、早く臣くんの元へ帰る方向で気分を盛り上げたいんだからぁ~っ!



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