愛し*愛しの旦那サマ。

気分を、ですね。

盛り上げるために、焼酎を胃に流し込んでいるけれども―…飲んだら飲んだで、


大好きな臣くんの手を振り切って、理沙子や塚本にまで迷惑かけて、飲んだくれてる自分ってどうなの?


という、そんな罪悪感に苛まれるし……

でも、そうは言っても、結局、飲まずにはいられない私。


「トトちゃん、水割りちょーだいっ!」


とりあえず、焼酎ロックから水割りにクールダウンしよう。

そう思って、トトちゃんに水割りを作ってもらおうと声をかけるが、


「もぅ、アンタ達のキープボトル入ってないわよ~」


ボトルが空になったらしい……


「それに、あと数分で本日の営業は終了なんですけどぉ」

「えっ!もうそんな時間なのっ?」

「そうよ~あと数分で午前五時ちょうどになる頃よぉ。周り見なさいよぉ。残ってるのアンタ達だけよぉ」


トトちゃんに言われ、周囲を見渡すと―…


お客さんは私と塚本しかいないという状況。


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