愛し*愛しの旦那サマ。

再び、


「奥様、今日はカフェインは控えて、野菜ジュースなんてどうです?」


あの日と同じ喫茶店に連れ込まれ、Fと向き合って座ってしまっている私ですが―…


「いえ、本当に結構です」

「でも、もう席についちゃいましたし~いいじゃないですかぁ、一杯くらい」

「いえいえ、私、本当に帰りますので、藤枝さん、お一人様でごゆるりとお過ごしください……」

「まぁまぁ奥様、そんな冷たいことおっしゃらずに」


何?

ホント何?このオジョーサン一体、私をどうしたいのよっ。

私には、家で私の帰りを待つ夫と、味噌入れ待機状態のお汁がお鍋で待ってるんだからねっ!

ついつい店内に入って着席しちゃったけれども、今日という今日は勇気を出して、この場から脱出しよう。

そう心に決め、


「やっぱり―…」


やっぱり失礼させて頂きます!


と、言おうとして、起立の体制に入ると同時に―…


「気にならないんですか?」


と、F。


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