愛し*愛しの旦那サマ。
「良かったぁ、会えて~」
足を止めると直ぐに彼女は俺の側に寄って来た。
「あと土曜日は、ありがとう」
“土曜日”という言葉に、一昨日会ったばかりなんだな、ふとそう思う。
「あっ、今日ね、定時上がりだったからスーパーで食材の買い物してたの」
彼女の手にはスーパーのレジ袋が提げられていて、
「何なら臣くんの家で夕食でもお作りしましょうか??」
俺が断ると予想しながらも相変わらずな言葉をかけてくる彼女。
「今夜はね、ボンゴレにしようかと。実は、今日のランチもボンゴレ食べたんだけどね、何だかハマちゃって~」
そして、相変わらずの笑顔と一緒に話しかけてくる彼女を見ることが、何時の間にか当たり前になっていた自分。
今日もまた、そんなやり取りの中で真っ直ぐな気持ちを伝えてくれるのだろうか。
一年半も彼女の気持ちにをそっけない態度でかわしてきた自分に―…
そう思うと、彼女の気持ちが改めて十分に伝わってきて、
「もういい。わかった」
自分の口から出てきたそんな言葉。