たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
そんな亜紀の姿は、百面相をしているといっても過言ではないだろう。そして、その様子に惟はクスリと笑みを落とすと、スッと彼女の頬に手を伸ばしている。
「亜紀ちゃん、本当に可愛らしいね。じゃあ、これなら受け入れてもらえるかな?」
「な、なんでしょう……」
至近距離に惟の整った顔がある。普段では感じることのないシトラス系の香水の香りが微かに漂ってくる。そして、どこか引き込まれるような黒い瞳に見つめられて、亜紀は顔に体温が集中しているのを感じている。
このままではいけない。この状態では、間違いなく相手の言葉に飲まれてしまう。
そんなことを思っている亜紀だが、惟の視線の吸引力が半端ない。彼女がどう足掻いても、そこから視線を外すことができない。そのまま、リンゴのように赤くなった亜紀に向かって、惟は甘い声で囁きかけてくる。
「亜紀ちゃんにすれば、今すぐ婚約っていうのが認められないんだよね?」
じっと見つめられて囁きかけられる。この状況は気持ちがフワフワするが、どこか居心地も悪い。そう思う亜紀は、コクコクと頷くことしかできない。そんな彼女に畳みかけるようにして言葉が告げられる。
「だったら、婚約とか考えずにお付き合いしない? もちろん、結婚を前提とした建設的なお付き合い。そうやって、僕のことをちゃんと知っていってくれれば、亜紀ちゃんも今みたいに頭から拒否したりしないでしょう?」
「え、えっと……」
「亜紀ちゃん、本当に可愛らしいね。じゃあ、これなら受け入れてもらえるかな?」
「な、なんでしょう……」
至近距離に惟の整った顔がある。普段では感じることのないシトラス系の香水の香りが微かに漂ってくる。そして、どこか引き込まれるような黒い瞳に見つめられて、亜紀は顔に体温が集中しているのを感じている。
このままではいけない。この状態では、間違いなく相手の言葉に飲まれてしまう。
そんなことを思っている亜紀だが、惟の視線の吸引力が半端ない。彼女がどう足掻いても、そこから視線を外すことができない。そのまま、リンゴのように赤くなった亜紀に向かって、惟は甘い声で囁きかけてくる。
「亜紀ちゃんにすれば、今すぐ婚約っていうのが認められないんだよね?」
じっと見つめられて囁きかけられる。この状況は気持ちがフワフワするが、どこか居心地も悪い。そう思う亜紀は、コクコクと頷くことしかできない。そんな彼女に畳みかけるようにして言葉が告げられる。
「だったら、婚約とか考えずにお付き合いしない? もちろん、結婚を前提とした建設的なお付き合い。そうやって、僕のことをちゃんと知っていってくれれば、亜紀ちゃんも今みたいに頭から拒否したりしないでしょう?」
「え、えっと……」