たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
「でも、それだったら、惟さんには利益がないんじゃないですか? そうでしょう? 私は守ってもらえるかもだけど、その見返りがないような気がする」
惟の話を聞けば聞くほど、自分にとってしか利益がないような気がする。そう思った亜紀は彼の上着をギュッと握りしめるとそう呟くことしかできない。そんな彼女をも一度抱きしめた惟は、これ以上はないほど優しい声で語りかける。
「見返りは十分にあるよ。いろいろと理由はあるけど、その一つだけ話しておくね。僕の家が亜紀ちゃんの家とは親戚なのは分かってくれてるよね?」
彼の問いかけに亜紀は、コクリと頷くだけ。その反応に満足したように、惟は同じ口調で喋り続ける。
「だから、家柄だけで寄ってくる煩い人が多いわけ。で、そういう人たちって僕の顔しか見てないしね。正直言ってうんざり。そんな時、慎一さんから君との話を打診された。僕としては、これを断る理由はないしね。もちろん、君がまだ高校生だってことも知っている。でも、そんなこと関係ないだろう。こういう世界、年の差夫婦なんて探せばいくらでもいる」
「で、でも……惟さん。今まで日本にいなかったってお父さんが……それでもなの?」
「うん、それでもなんだよ。繋がっていないようで上流社会って繋がっていてね。そろそろ、本気で相手を探さないとヤバいと思っていたんだよ。亜紀ちゃんがここに来るまでは普通の生活してたってことはきいている。だから、信じられないって思うかもしれない。でも、僕はこの話を真剣に考えている。そのことは分かってほしい」
「でも……私……まだ、高校生です……そんなこと、考えられない……」
惟の話を聞けば聞くほど、自分にとってしか利益がないような気がする。そう思った亜紀は彼の上着をギュッと握りしめるとそう呟くことしかできない。そんな彼女をも一度抱きしめた惟は、これ以上はないほど優しい声で語りかける。
「見返りは十分にあるよ。いろいろと理由はあるけど、その一つだけ話しておくね。僕の家が亜紀ちゃんの家とは親戚なのは分かってくれてるよね?」
彼の問いかけに亜紀は、コクリと頷くだけ。その反応に満足したように、惟は同じ口調で喋り続ける。
「だから、家柄だけで寄ってくる煩い人が多いわけ。で、そういう人たちって僕の顔しか見てないしね。正直言ってうんざり。そんな時、慎一さんから君との話を打診された。僕としては、これを断る理由はないしね。もちろん、君がまだ高校生だってことも知っている。でも、そんなこと関係ないだろう。こういう世界、年の差夫婦なんて探せばいくらでもいる」
「で、でも……惟さん。今まで日本にいなかったってお父さんが……それでもなの?」
「うん、それでもなんだよ。繋がっていないようで上流社会って繋がっていてね。そろそろ、本気で相手を探さないとヤバいと思っていたんだよ。亜紀ちゃんがここに来るまでは普通の生活してたってことはきいている。だから、信じられないって思うかもしれない。でも、僕はこの話を真剣に考えている。そのことは分かってほしい」
「でも……私……まだ、高校生です……そんなこと、考えられない……」