たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
「え、えっと……グラントさん? デザイナーさんですか?」
この場で亜紀が発したこの言葉は、どうみても場の空気を壊すものでしかない。
『お願いだから空気を呼んでよ』
そう言いたげな目を友人に向ける由紀子だが、その思いが亜紀に伝わっているはずがない。一方、問いかけられたアンジーはキョトンとした顔をしながらも、穏やかな微笑を浮かべて応えている。
「う~ん、どっちかっていうとアンジーって呼んでほしいかな? うん、さっき、惟も言ってたと思うけど、僕がファエロアのデザイナー。亜紀ちゃんはこのブランド知ってた?」
コクリと首を傾げながら問いかける仕草が目を引くものであることは間違いない。まるで魅入られたように彼の青い瞳を見ながら、亜紀はコクリと頷いている。その彼女に向けられる惟のものとは別の意味での極上の笑顔。
「そうなんだ。嬉しいな。君の名前、亜紀ちゃんだったよね? じゃあ、『あっちゃん』か『あーちゃん』って呼んでもいい?」
アンジーのそんな声に、惟の表情が強張っていく。そのまま彼が何かを言おうとした時、亜紀の鋭い声がその場に響いていた。
「ごめんさない。私、そう呼ばれたくないです。グラントさんが仲良くしようと思って言ってくれてるのは分かります。でも、あーちゃんはダメです。そう呼んで欲しい人、一人しかいません」
「そうなんだ。じゃあ、仕方ないかな? 惟、お姫様ってば、こんな嬉しいこと言ってくれてるよ。何、その蕩けそうな顔」
「アンジー、何が言いたいのかな?」
この場で亜紀が発したこの言葉は、どうみても場の空気を壊すものでしかない。
『お願いだから空気を呼んでよ』
そう言いたげな目を友人に向ける由紀子だが、その思いが亜紀に伝わっているはずがない。一方、問いかけられたアンジーはキョトンとした顔をしながらも、穏やかな微笑を浮かべて応えている。
「う~ん、どっちかっていうとアンジーって呼んでほしいかな? うん、さっき、惟も言ってたと思うけど、僕がファエロアのデザイナー。亜紀ちゃんはこのブランド知ってた?」
コクリと首を傾げながら問いかける仕草が目を引くものであることは間違いない。まるで魅入られたように彼の青い瞳を見ながら、亜紀はコクリと頷いている。その彼女に向けられる惟のものとは別の意味での極上の笑顔。
「そうなんだ。嬉しいな。君の名前、亜紀ちゃんだったよね? じゃあ、『あっちゃん』か『あーちゃん』って呼んでもいい?」
アンジーのそんな声に、惟の表情が強張っていく。そのまま彼が何かを言おうとした時、亜紀の鋭い声がその場に響いていた。
「ごめんさない。私、そう呼ばれたくないです。グラントさんが仲良くしようと思って言ってくれてるのは分かります。でも、あーちゃんはダメです。そう呼んで欲しい人、一人しかいません」
「そうなんだ。じゃあ、仕方ないかな? 惟、お姫様ってば、こんな嬉しいこと言ってくれてるよ。何、その蕩けそうな顔」
「アンジー、何が言いたいのかな?」