たとえ、これが恋だとしても~あなたとSweet sweets~
どこか突き放したような調子で、惟がアンジーの声に応えている。だが、その顔がどうみても真っ赤になっている。そのことに、亜紀も由紀子も驚くことしかできない。
一体、どうしてこのような状況になっているのだろう。
今の二人の中にある思いがそれであることは間違いない。だが、このことに対する答えが得られないということも当然。結局、二人はお互いに顔を見合わせると、今の時間を気にすることしかできなかった。
「惟さん、私たちそろそろ帰らないと……私はまだいいけど、由紀子はおばさんが心配するだろうし……」
「あ、そうだね。うっかりしていた。すぐに送ってあげるよ。由紀子ちゃんの家ってここから遠いのかな?」
「あ、遠くないです。それに、送ってもらわなくても大丈夫です。バスで近くまで帰れますから」
先ほどまで落ちついていた惟の様子が変わった理由は分からない。それでも、その引き金になったのが、亜紀の発した一言だということは由紀子には分かっている。そして、亜紀もどうやら彼のことを微妙に意識し始めている。
となると、この二人の邪魔をするということが彼女の選択肢の中にあり得るはずがない。だからこそ、由紀子は一人で帰れるということを強調している。しかし、亜紀がそのことを納得しようとはしない。キッと友人の顔を睨んだ彼女は「そんなこと言わない」と頬を膨らませている。
「亜紀、大丈夫だって。でしょう? だって、うちってあんたのところみたいに金持ちじゃないし、私もお嬢様じゃないのよ。公共交通機関を利用するのは、庶民として当然でしょうが」
一体、どうしてこのような状況になっているのだろう。
今の二人の中にある思いがそれであることは間違いない。だが、このことに対する答えが得られないということも当然。結局、二人はお互いに顔を見合わせると、今の時間を気にすることしかできなかった。
「惟さん、私たちそろそろ帰らないと……私はまだいいけど、由紀子はおばさんが心配するだろうし……」
「あ、そうだね。うっかりしていた。すぐに送ってあげるよ。由紀子ちゃんの家ってここから遠いのかな?」
「あ、遠くないです。それに、送ってもらわなくても大丈夫です。バスで近くまで帰れますから」
先ほどまで落ちついていた惟の様子が変わった理由は分からない。それでも、その引き金になったのが、亜紀の発した一言だということは由紀子には分かっている。そして、亜紀もどうやら彼のことを微妙に意識し始めている。
となると、この二人の邪魔をするということが彼女の選択肢の中にあり得るはずがない。だからこそ、由紀子は一人で帰れるということを強調している。しかし、亜紀がそのことを納得しようとはしない。キッと友人の顔を睨んだ彼女は「そんなこと言わない」と頬を膨らませている。
「亜紀、大丈夫だって。でしょう? だって、うちってあんたのところみたいに金持ちじゃないし、私もお嬢様じゃないのよ。公共交通機関を利用するのは、庶民として当然でしょうが」