御劔 光の風3
「災い、火の力、光の精霊、カルサ・トルナス…世界を治める者。」
貴未の中で引っかかる言葉を次々に口にしていく、その中で特に気になったことを口にすると彼は顔を上げた。
「長。世界って何ですか?」
ずっと考えていた、知らなかったことを受け止めていく中で何度か引っかかったこの言葉から思考は少しも進まないのだ。
世界とは、そして治める者というのはどういうことであるのかと。
「お前の手にしている導。それはカリオに入る為の鍵のようなものだ…それは知っているな?」
長は貴未の手にしている球体を指して口を開いた、それは幼い頃から貴未が永と共にずっと言われ続けていたことだ。
当然のように頷き長の次の言葉を待った。
「カリオとはどこにも属さない空間にある特殊な国。お前たちが出かけていく場所はまた違う空間にある国なのだ、それは互いに決して交わることがないもの。…界の扉、知っているか?」
「はい。」
「界の扉を集約した場所を界の扉の間と言うらしいが、そこにある扉の分だけ空間の違う世界が存在すると聞いている。互いに知り合うことのない、まったく異なる世界がそれだけあるのだ。」
貴未の中で引っかかる言葉を次々に口にしていく、その中で特に気になったことを口にすると彼は顔を上げた。
「長。世界って何ですか?」
ずっと考えていた、知らなかったことを受け止めていく中で何度か引っかかったこの言葉から思考は少しも進まないのだ。
世界とは、そして治める者というのはどういうことであるのかと。
「お前の手にしている導。それはカリオに入る為の鍵のようなものだ…それは知っているな?」
長は貴未の手にしている球体を指して口を開いた、それは幼い頃から貴未が永と共にずっと言われ続けていたことだ。
当然のように頷き長の次の言葉を待った。
「カリオとはどこにも属さない空間にある特殊な国。お前たちが出かけていく場所はまた違う空間にある国なのだ、それは互いに決して交わることがないもの。…界の扉、知っているか?」
「はい。」
「界の扉を集約した場所を界の扉の間と言うらしいが、そこにある扉の分だけ空間の違う世界が存在すると聞いている。互いに知り合うことのない、まったく異なる世界がそれだけあるのだ。」