如月魔法学園 津瀬部!
「もちろんよ。どちらにしても津瀬部には入らなきゃ行けないんだし、いい機会じゃない。」

葉月はそう言って微笑んだ。

…やっぱり。葉月のは自然だ。

優翔の笑みは不自然。作り笑い、ってやつだ。

「それじゃ行くよ。」

優翔はそう言うと私達5人は歩き出した。
前から、優翔、私、葉月、煌太、龍樹の順だ。
歩き出した直後、後ろを歩いていた煌太が

「優翔ズルいから!俺が先頭歩く!」

と子供じみた事を言い出し、優翔と煌太の場所が交代した。

─…この時、後ろにいた優翔が険しい顔をしていたことを私は知らない。
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