@からはじまる。
「舎弟くん3号って、山郷 棗といいます。」

「山郷?3号?」

「山郷です。ふみさんは、どうしてこんなところに…。」

「3号くん。こんなところって、ここ何処?」

いつの間にか知らない所に来てしまった。

「ふみさん、迷子ですか?ここは、危険なので離れましょう。」

危険なんですか、ここは。

「うん。あ。」

足を止めてしまった。

「ふみさんどうかしましたか?」

3号くんが、私の目線の先にあるものをみて、
ッチ。舌打ちをした。

「ふみさんって、運悪いですか?いや、悪いですよね?」

肯定になってますよ。3号くん。

「悪いのかな?うーん「今、真剣に考えないでください。」

「逃げますよ。」

「逃げるなんて、言わないでよー。な、つ、め君!かわいい子連れて何処に行くのかなー?」

金パツのお兄さんが、3号くんの首に手を回す。

「離してくださいよー。裕紀さん。」

「3号くんの知り合い?」

「さ、3 号くんって。君、面白いね。俺もそう呼ぼうかなー。」

「面白くないですよー。裕紀さん」

「お!君名前は?」

意外に良い人かも。

「あ、「ふみさんです。」

「ふみちゃんかー。かわいい名前だねー。」

私、文音ですけど。
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