@からはじまる。
「廉のバーカー。廉なんて大嫌いだ!地獄に落ちてしまえ!」

そう言い捨てると、私は走り去った。


「『廉なんて大嫌いだ!』だって、ふみんちゃん。弘崎もバカだねー。嫉妬してるって言えばいいじゃん。」

「言えねーよ。春樹、お前なんで文音といるんだよ!あいつ、今講義中だろ?」


「弘崎もだろ?ふみんちゃんとは、デートだよー。嘘です。本屋に行く途中です。」

「はー、また、本かよ。」

「ふみんちゃん、本大好きだからね。仲直りしないの?明後日、誕生日でしょ?」

「ああ。」


そんな会話をしてるなんて知らなかった。


「廉のバーカー。バーカー。あんなやつ、もうしるか!」

「あれ?ふみさん?」

後ろから声をかけられた。


「うん?あ!舎弟くん3号だー」

廉の舎弟くんでした。
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