@からはじまる。
え?こいつ、今何って言った?

「そ、そんな。ふみさんを残して行くなんて、僕にはできませんよ。裕紀さん」

「いいじゃーん。俺はあやねちゃんとお話したいもーん。」

なんだよ、もーんって可愛くないぜ。

「あのー、裕紀さんいいですか。あやねちゃんって呼ばないでくれませんか?ふみの方がなれてるから。」

「ふーん。なら、ふみね。」


ふみねって、まぁいいや。考えるの面倒だし。

うん?そういえば!


「あ!春くんだ。春くんのこと忘れてた。」

そうだ、私は春くんと本買いに行く途中だったんだ。

完璧に忘れてたわ。春くんごめーん。

「私、本屋に行きたいので帰ってもいい?」

早く新作を手に入れたいんです。

「本屋?駅前の?」

「はい!駅前のとこです。」

「なら、俺が連れてくよ。今日、バイクだし。後ろにのりなよ、ふみね。」

「だ、ダメですよ!ふみさん、廉さんに怒られますよ。」

3号くんが慌てて止める。

「どうせ、ケンカ中なんだろ?乗ってくよな
、ふみね」

うーん。確かにバイクの方が楽だしなー。
歩きたくないしなー。
でも、廉とのケンカが長引くのもな。

何時仲直り出来るかわかんないけど。

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