@からはじまる。
「うーん。」

これは、悩みますな。

「そういうことだから。棗ちゃーん、廉によろしくね。」


「そ、そんなー。僕が怒られますって、廉さんに」

慌てだす、3号くん。なんか、かわいいとか不謹慎に考えてしまった。

あと、そういうことってどうゆうことなんだろう。

「ふみねー。早く行くぞー!」

私の右腕をつかんだ。

「あ、はい。お願いします。」

3号くんは、まだ左腕を離してくれないんですが。

「ふみさんー。ぼ、僕が怒られるんですよー。廉さんに」

廉…。

「大丈夫だよー。ケンカ中だから!!」

「でも、「棗ちゃーん。離せよ、ふみねを」

ドスのきいた声で言った。さすが、不良だ。

「ふみさん、」

何かを伝えるように、目を見つめてきた。
あの、私…、何を言いたいかわかんないんですけど。

「ふみね、行くぞー。」

「あ、はい。じゃあね!山郷 棗くん!ありがとー。」

「ふみさーん。」

手を大きくふりかえしてくれた。




「行ってしまった。廉さんにしめられる。と、とにかく連絡しなくては」

プルプル

「廉さーん出てくださいよー」

『棗?なんだよ?電話なんかしてきて』

「廉さーん、すみません。ふみさんがー」

というやりとりがあったことも、もちろん私は、知らない。


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