@からはじまる。
「ハー、弘崎くんかわいそうに。本に負けて。資料だけは、貰っとくからね。春樹、ふみのこと頼んだよ」

ちぃちゃんは、講義棟の方に歩いていった。

「ふみんちゃんは、まだ講義残ってる?」

「ないよー!春くんは?」

「俺もない。なら、ゆっくり本が見えるね」

「うん」

春くんとは、趣味も合うし、好みも似てる。
一緒にいると凄く楽だし。お友達としては最高です。

「ふみんちゃん、まだ、弘崎とケンカしてるの?」

「うん。無視されまくり。」

「もうすぐ、ふみんちゃん誕生日だよね。何かするの?」

明後日は、私の誕生日なんです。

「しないと思う。もしかしたら、別れようって言われるかも」

なんか、涙が出てきた。

「あー、ふみんちゃんごめんね?泣かないでー。あ!誕生日プレゼントあげるから!ね?」

「グッズ。ありがとう」

廉と仲直りしたいよ。だって、廉の事好きだもん。好きなんだもん。

「あれ?弘崎じゃないアレ?」

「廉?」

横断歩道の向こう側に廉が凄い血相で立っている。

「お、怒ってるよね?あれ」

「た、たぶんな。凄く怒ってると思う。」

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