@からはじまる。
信号が、青に変わらないことを願ってしまう。
今、廉に怒られたら私は…。きっと涙が止まらなくなるだろう。

廉は泣く女は嫌いらしいので、廉の泣いたことはないはず。

「青になったよ。ふみんちゃんどうする?」

「い、行く。」

私達は、歩きだした。廉の前に来たとき。

「文音。泣いたの?こいつの前で。まじで、そういうのうざい。」



「弘崎、お前!」

春くんが廉に掴みかかろうとする。

「春くんやめて。私が悪いから。ごめんね、廉」

私が悪いんだ。泣いたりしたから。


「何に対してのごめんなの?lineもそうだけど。文音は、何に対して謝ってるだよ?」

廉がイライラしながら、頭をかく。

「そ、それは、line無視したし、泣いたりしたから…。」

だって、lineを既読スルーしたり、今、泣いたりしてるから怒ってるでしょ?違うの?

「ふみんちゃん…。違うと思うよ。」

「え?春くん、違うの?何で?」

まさか、春くんから返事が返ってくるとは思わなかった。

「弘崎は、「晴樹やめろ、言うな。文音、お前バカだな。俺が怒ってる理由も解らないなんて、やっぱり許さない。」

「許さないなら、別れて。私は、そんなに頑張れない。」

「別れない。俺は別れない。」

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