好きのおもさ
「わかんなくていいから。
わかろうともしないで」
相手の目も見ずに、下駄箱から靴を取り出しスリッパを仕舞う。
昇降口から出て、校門も出た。
「まぁ立山のことを、俺が知ろうとしようがしまいが、立山には関係ないけどな」
無愛想に振る舞っているのにも関わらず、宇川くんはついてくる。
「私、あなたと帰るなんて一言も言ってない」
「俺もおまえと帰るなんて言ってない」
・・・なんなんだ、この人。 本当に。
スタスタと歩いている時・・・
「あ!」
と、彼は言う。
もちろん私は、それに対応する気はない。
構ってくれないのが不満なのか、宇川くんは私の両腕を掴み方向を転換させた。
「ほら、見てみろよ」
無理矢理見せられたものは、子どもが遊んでいる光景だった。
「何?」
よく見ずに宇川くんに疑問をぶつける。
「ちゃんと見たか?
ほら、あそこ。
三希がいるぞ」