好きのおもさ

「怖くないの?」


…確かに私は暗い所は苦手だし、嫌いだ。


あの時のことを思い出してしまいそうだから。


でも闇のように真っ暗であれば、大丈夫だ。


「平気ですよ。


それにいつもこのくらい暗いし」


「すげぇな、おまえ。


あ、俺の名前は佐川敦史(さがわあつし)だから」



なぜこの人は急に自己紹介を始めたのか。


意味がわからない。


「立山加奈です」


もうこれ以上話を進めたくなかったから、帰路に立った。


「何歳?

俺は16」


年まで聞いてくるのか、この人は….


「同じですよ」


それになんかさりげなく同じ道を歩いてるし。


妙に近づいてくるし。


「マジで?!

タメか~. それじゃあなおさらよろしくじゃん!!」


こんな事でテンションが上がるなんて、まるで宇川れおとみたい。



「そ、そうですね」



< 138 / 471 >

この作品をシェア

pagetop