好きのおもさ
「怖くないの?」
…確かに私は暗い所は苦手だし、嫌いだ。
あの時のことを思い出してしまいそうだから。
でも闇のように真っ暗であれば、大丈夫だ。
「平気ですよ。
それにいつもこのくらい暗いし」
「すげぇな、おまえ。
あ、俺の名前は佐川敦史(さがわあつし)だから」
なぜこの人は急に自己紹介を始めたのか。
意味がわからない。
「立山加奈です」
もうこれ以上話を進めたくなかったから、帰路に立った。
「何歳?
俺は16」
年まで聞いてくるのか、この人は….
「同じですよ」
それになんかさりげなく同じ道を歩いてるし。
妙に近づいてくるし。
「マジで?!
タメか~. それじゃあなおさらよろしくじゃん!!」
こんな事でテンションが上がるなんて、まるで宇川れおとみたい。
「そ、そうですね」