好きのおもさ

友広くんは屋上にある遊具で楽しく遊んでいる.


私はその姿を見ているだけだった。



続きを思い出させないように、さっさと屋上を出た.


そしてひとまとまりの階段を下りた時に、次の一歩が踏み出せなかった。


下りの階段の先を見ると、あの子の姿を重ねてしまった。


『おねえ・・・ちゃん・・・?』


地に足がついていない友広君が、私のことを呼んでいる。



思い出したくない部分を思い出してしまい、しゃがみ込む。


頭を両手で押さえる.


目をぎゅっと瞑る。



これから私は、周りのみんなから'人殺し'というレッテルを貼られるんだ。


そしてみんなからいじめられるんだ.


そんなことを思っていたら…突然体全体に熱が伝わった。


後ろから聞こえる、「大丈夫か?」という質問。


それに応えたわけではないが、涙が零れた。


「え?」と聞き返す声が聞こえる。


「私に触んないでよ!!」


ようやく正常に動けた私は、私を包んだ人をのけた。


「どうしてここにいるの…」


泣きながら私は訊いた。


もう涙は止まらない。


< 154 / 471 >

この作品をシェア

pagetop