好きのおもさ
友広くんは屋上にある遊具で楽しく遊んでいる.
私はその姿を見ているだけだった。
続きを思い出させないように、さっさと屋上を出た.
そしてひとまとまりの階段を下りた時に、次の一歩が踏み出せなかった。
下りの階段の先を見ると、あの子の姿を重ねてしまった。
『おねえ・・・ちゃん・・・?』
地に足がついていない友広君が、私のことを呼んでいる。
思い出したくない部分を思い出してしまい、しゃがみ込む。
頭を両手で押さえる.
目をぎゅっと瞑る。
これから私は、周りのみんなから'人殺し'というレッテルを貼られるんだ。
そしてみんなからいじめられるんだ.
そんなことを思っていたら…突然体全体に熱が伝わった。
後ろから聞こえる、「大丈夫か?」という質問。
それに応えたわけではないが、涙が零れた。
「え?」と聞き返す声が聞こえる。
「私に触んないでよ!!」
ようやく正常に動けた私は、私を包んだ人をのけた。
「どうしてここにいるの…」
泣きながら私は訊いた。
もう涙は止まらない。