好きのおもさ

目の前にいるのは宇川れおと。


「何…泣いてんだよ」


誰にも見られたくなかった、この姿。


だけどもう逃げることができなかった。



それにこの人が、下から来た気配がしなかった.


もしかして上から?


…ということは、さっきの話を聞いてたってことになる。



「さっきの話を聞いてればわかるでしょ」


「あいつらが言ってたことは、気にしなくていいだろ。


まぁおまえがその…誰かの命を奪ったとしても、それは事故だろ?


それをあいつらは勝手におまえがやったって決めつけてるだけだろうし」


この人は…何もわかってない.


さっきの人が言ってたことは、嘘じゃない。



「違う!あの人たちは嘘をついてない。


とにかく、場所を変えよう」



私はあの日のことを気にしないように、階段を駆け下りると教室に戻った。


荷物を取ったついでにトイレへ行き、涙で濡れた顔を洗った。



どこかへ向かっている間、私達の会話は一つもなかった。



やがていつか宇川くんと話したことがある、公園へ辿り着いた.



ベンチに荷物を置いた私は、彼にこう切り出した。


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