好きのおもさ

中島くんの返答は聞かなかった。


聞きたくない。



私は急いで教室に戻ることにした。




ガラッと教室のドアを開けると、にぎわうクラスメイトたち。



担任は来てなく、体育大会が終わった直後だからみんなは盛り上がっている。



「加奈ちゃん!! お帰り!!


待ってたんだよ!!」


新山さんが嬉しそうに私を歓迎してくれた。



「あ、そうなの…」


薄っぺらい返事をして席に戻ろうした。



「流石加奈ちゃんだよね!!


人間を背負って保健室まで連れて行くなんて!!


あたし、ますます加奈ちゃんに惹かれたよ~」



朝壬さんが言う。


彼女がそう言うこと言うなんて、意外な気がする。



クールなイメージしかないからだ。



「そう?」


短い返事をする。



それなのに新山さんと朝壬さんは嬉しそうに振る舞う。



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