好きのおもさ
下駄箱で靴を取り出す。
斜め後ろから異様なオーラを感じる。
恐る恐るそちらの方を見てみた。
「なんだ・・・」
私はそこにいる人の姿を見て、そう吐いた。
「何だって何だよ。
おまえ、どうしたんだ?
いつもより落ち込んでる」
不審な人かと思えば、宇川くんだった。
「私のことは気にかけないで。 お願いだから」
恥さらしに用はない。
この人といるとつい感情的になってしまい、教室で注目を浴びてしまう。
自分が悪いのはわかるが、原因はコイツ。
だからついコイツを悪者にしてしまう。
「気になるだろ。いつもよりくらい顔してたら」
そんなこと言われても…
新山さん、朝壬さんはそんなこと一言も言ってこなかった。
いつものように接してくれた。
なのに何で、この人は私の異変に気づいてるんだろう。
私は靴を履きながら宇川くんに言った。